バタバタしていたのと、寒さのせいかあまり体調が芳しくなく、JR名古屋タカシマヤのアムール・デュ・ショコラを1度覗いただけで終わってしまった。
そのためあまり買い物もできず今年のバレンタインデー関連での収穫は2品だけ。
ファブリス・ジロット
以前食べたアクアカオの鮮烈な印象が忘れられなかったものの、名古屋には出店していない上に、代理店が破産してしまい、日本から撤退してしまった。
ところが、つい先日再参入を果たした上に、名古屋の催事に出展するというので楽しみにしていた。
購入したのはショコラ9個入りもの。
期待通りだったが、なにしろよいお値段がするのでそうたくさんは食べられないのが残念だ。
代理店の手数料が上乗せされるなど仕方ないとはいえ、ここに限らず、ヨーロッパのショコラティエのものは価格が高すぎるとおもう。
日本での代理店の販売戦略に対しては「本来は子供もたのしめるべきもの」だと不満を述べる海外のショコラティエもいた。
もっとも日本の著名なパティシエの品はさらに割高でも売れるのだから、価格は下がらないのだろう。
ミシェル・クルイゼル
シングルプランテーション、つまりひとつの農園から収穫したカカオを売りにしているだが、これは紅茶の茶園単位で販売しているものと同じ意味と考えればいいのだろうか。
味に関しては本当のところ、すごく美味しいかと言われると、そうでもなく、地味というか垢抜けない感じが強い。
なのになぜ買っているかというと、ここは売り場の方の雰囲気がとてもいいからだ。
(試食もどんどんさせてくれる)
某有名ショコラティエなんかは、いかにもなすました販売員の若い男女ばかり立っているのだが、どうもそういう雰囲気は苦手でなのだ。
義理チョコに対するゴディバの提言
ゴディバが義理チョコをやめようという提言は大いに話題になった。
義理チョコは配るコストだけでも馬鹿にならない。
金銭的なものもさることながら、メンタル的なもの、たとえば職場やコミュニティの人間関係など、なにかと気を使わないといけないようだ。
なので、この提言にはとても賛同するのだが、その一方でゴディバの企業姿勢には疑問を感じている。
この時期のゴディバのラインアップには義理チョコ需要を見込んでいるのだろうと想像できる商品も多い。
売上の占める義理チョコの比重は少なくなく、バレンタインの義理チョコ需要はゴディバという会社に相当な益をもたらしているだろうし、提言の一方で義理チョコ文化を商売にするのはどうなのだろうと考えてしまう。
もしゴディバが本当に義理チョコ文化に異を唱えるならば、まずこの姿勢から正していかないといけないのではないだろうか。
バレンタイン商品の品質管理
先月に、大量に商品を販売しているブランドのチョコレートは避けた方がいいと書いたのだけれど、まさか本当に今年も問題が起こるとは予想もしていなかった。
異物混入のなかでも金属関連は危険性が高いため、金属探知機等の導入など、気にしている食品工場は多い。
もちろんどれだけ気をつけてもすり抜けることはあるとはいえ、このブランド元は、別の商品でも賞味期限シールを貼り間違えているため、やはりこの時期の大量生産で管理が杜撰になっていたのではないだろうか。
上記のブランドはフォトジェニックを売りにしてかなりの人気だったこともあり、開店前から整理券を求めて行列を作る写真をツイッターで見たこともある。
今年は一段と人が多かったという話もあり、年間でこの時期だけの大量生産を行う商品の品質を維持していくのはかなり難しいだろう。